むらのできごと

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2023.08.29

村長通信NO159 見晴らしが良くなりました

村長の馬場です。

今日は猛暑も幾分和らぎ、村民のみなさんもホっと一息ついていることだと思います。しかし、週半ばにはまたまた気温30度を超える暑さが戻ってくるということなので、本当の涼しさは来週くらいからになりそうですね。ただ、先日の日曜日も突然の豪雨がありましたが、急な天候の変化はこれからもちょくちょくありそうなので、何だかあずましくない状況は続きそうです。

さて、今日の話題は冷水峠の展望所からの見晴らしを確保するため、今年で5回目(コロナで1年お休みしたので6年目)となる、国有林内をボランティアを募り整備する「カルデラの森森林環境保全整備活動」についてです。

2004年9月8日北海道に上陸した台風18号は風台風と呼ばれるほど強風が吹き荒れ、冷水峠を中心に村内の複数個所で木々がなぎ倒され、赤井川村は三日間ブラックアウトになったという災害がありました。

この時冷水峠の国有林が広い範囲で被害受け、一部分がハゲ山のような状況になりました。

ただ、台風の置き土産といっては言い過ぎではありますが、それまで冷水峠からの見晴らしは国有林の成長と共に全くと言ってよいほどカルデラ盆地が見えない状況だったため、この台風の影響で視界が開け一望できる状況が生まれました。

このことを切っ掛けに現在の展望所を整備したのですが、立木の成長と共に雲海をはじめとする景観の確保が難しくなっていきました。

このため、景観の確保について村としても色々思案していたところ、北海道森林管理局石狩森林管理署との協議の中で「森を守る住民参加のボランティア活動としてエリアを指定することにより、保全活動を実施できるかもしれない」とのアドバイスを頂き、その後の協議により今日のような活動に繫がったという経過があります。

そして今年も沢山の方に参加頂き、整備活動を実施することができました。当日は峠の上と言えど猛暑のため作業時間の短縮はしたものの、みなさん汗だくになり作業に取り組んでくれました。今回ボランティアにはクラブメッドのスタッフも15名程参加して頂き、飲み物まで提供してくれて力強い助っ人となりました。

また、当日作業を指導して頂いた石狩森林管理署長をはじめスタッフのみなさんは、お休みのところ駆け付けて頂き誠にありがとうございました。

作業時間も短縮したので予定した全ての間伐は出来ませんでしたが、残った分は職員が後日整理することにしています。

来年も実施予定のため多くの村民のみなさんの参加をお待ちしています。

※展望が開けた写真はどうした? とお考えの方は是非現地で展望をお楽しみください。

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