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村長のあしあと

村長からのメッセージ

2024年 年頭あいさつ

 

 新年あけましておめでとうございます。

 

村民の皆様には常日頃より村政運営全般に渡り、深い御理解と御協力を頂いていることに改めて感謝とお礼を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症により国内はもとより、地球規模でその対応に翻弄された約3年間ではありましたが、昨年5月に感染症類型の取扱が変更となったことにより、私達の日常生活もようやく平穏を取り戻せたようになってきたと思います。しかし、コロナウイルスが完全に消えた訳ではなく、昨年夏頃からはインフルエンザの流行も散見されるなど、日常生活における感染症予防対策は習慣として身につけておかなければならないものだと実感しているところであり、村民のみなさんにおかれましても十分注意して日常をお過ごし頂きたいと思います。

さて、昨年を振り返りますと私事ではありますが、4月に実施された村長選挙において2期目の村政を担わせて頂く事となり、改めて村民の皆様にお礼を申し上げます。ただ、世界に目を向ければ、ロシアとウクライナの終わりの見えない戦争は、世界的なエネルギー不足と食糧不足を生じさせるばかりか、その事が引き金となって物価の高騰を招き、国民の生活をより一層苦しめている状況を生んでいます。加えてイスラエルとパレスチナの激しい戦いも中東周辺国における紛争の新たな火種となっており、戦争の無い平和な21世紀を夢見ていた頃とは全く違った世界情勢が赤井川村に住む私達にも大きく影響を及ぼしつつある事に不安を感じております。

しかし、国内外の情勢がどうあれ小規模自治体として赤井川村だから出来ることがまだまだあるのではないかと考えています。

このため引き続き国の景観法に基づく景観計画と景観条例の整備に向けた準備を進めつつ、2024年も公共施設における再生可能エネルギーの有効活用や村有林など森林資源を活用したゼロカーボンの取り組みを積極的に進めます。また民間による水力発電や地熱発電などの調査も継続されていることから、赤井川村が持っている自然エネルギーのポテンシャルを最大限に活かし、自然と調和した再生可能エネルギーの村内活用を今後も目指して行きます。

 

主産業の片輪である農業の振興については、地球規模の気象変動が生産技術や品目選定にも大きく影響してくるであろうと考えています。このため農業者の生産組織や関係機関とも連携して、新たな生産技術や品目導入を推進出来るよう検討を進め、一歩先を行く農業を目指すと共に、新規就農者育成対策や労働力確保支援にも力を入れたいと思います。

 

もう片輪である観光の振興については、インバウンド需要の回復によりウインターシーズンのキロロリゾートにはコロナ感染症騒動前の賑わいが戻りつつありますが、村内農業者やキロロを含む観光事業者との連携よるグリーンシーズンの観光企画については、赤井川村国際リゾート推進協会(DMO)が中心となり進められるよう連携を図っていきます。併せて、リゾートエリアのインフラ整備とインバウンドを中心とした観光振興の財源確保のため、法定外目的税である宿泊税導入の準備を着実に進めます。

 

また、村内の新しい産業づくりを担う中核プレイヤー(人材)の発掘・育成を目的に常盤地区山村活性化支援センターを活動拠点とする新たな取り組みについても二人の人材を確保できましたので、今後の活動に期待しているとろです。

 

生活関連においては、むらバスの運行は順調に推移しており、社会福祉協議会に運営して頂いているちょこっとサービスについても少しずつ活用が広がっており、交通弱者の解消にも一定の目処が付けられたと思っています。ただ、これを安定的に運営するためにはまだまだ課題も多く、引き続き村民の足が安定して確保できるよう努力致します。

また、赤井川村を無医村にはしないとの思いから、診療所の運営についても現在新たな運営方法の準備を進めており、一定の目処が付きましたら村民の皆さんにお知らせしたいと考えています。

 

結びになりますが、新年を迎え村民の皆さんが引き続き安心して暮らしていけるよう、村議会議員の皆さんとも課題解決に向けた議論を重ね、役場職員の力も借り、より良い村づくりが進められるよう努力することをお伝えして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。

 

                                                                                                                                           赤井川村長 馬場 希

 

  

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