目指せ、新規就農!赤井川農家道~第6回

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目指せ、新規就農!赤井川農家道~第6回

~第6回~


みなさん、こんにちは。
赤井川村農業委員会事務局です。

お盆の季節ですね。みなさんはお墓参りなどはちゃんと行っていますか?
私も夏季休暇を取得して、お線香をあげに行きたいと思っています。

さて、話題は変わりますが8月7日は語呂合わせで「花(87)の日」が制定されているんです。
今回は、赤井川村で栽培されている『トルコキキョウ』をご紹介します。

今回、取材へ伺ったのは『原田農園』さん。
経営主の原田忠さんは農業歴60年以上のベテラン農家さんです。
花卉の栽培も「JA花卉部会non-no」の設立当初から携わり栽培歴15年以上の素晴らしい農家さんです。

現在はお盆用の8月切りが最盛期を迎え、選果用の倉庫内は一面トルコキキョウでいっぱいです。


原田さんは10種類以上の品種を作付けしており、取材時には一つ一つ丁寧に教えてくれました。

◆ミンクイエロー

◆ロジーナブルーピコティー

◆ダイヤモンドピーチツリーインプ


◆パレオアプリコット

◆ラパン

◆レイナ2ブルーフラッシュ


なかでも、こちらのレイナ2ブルーフラッシュは今年初めて作付けに挑戦した品種。
原田さんは赤井川村で誰もやっていない品種に度々挑戦し普及していて、今では当たり前に
赤井川村で作付けされている品種もあるそうです!かっこいいです!
栽培してみてどうでしたか?と聞いてみたところ難しかったけど作る魅力があると話してくれました。


こちらは、レイナ2の選果をしている写真です。
これまでの品種に比べて茎が柔らかく折れやすいので扱いが難しいそうです。
日によって変わりますが、毎日1時間40本 1日240本ほど選果をするそうです。

また、このような場面にも出会いました。


蜂が選果場に花粉を求めてやってきていました。
原田さんには見慣れた光景で、ハウスの咲いている花に蜂がついてしまうと交配してしまい
売り物にならなくなってしまうため、防虫のネットを張って対策をしているそうです。

続いて、ハウスに咲いているトルコキキョウを見せてもらいました。

◆パテオピンクピコティ


◆ウエディングケーキ  とても素敵な名前です!


ハウスの中はとても暑いですが、一面トルコキキョウに囲まれて暑さも忘れるほど綺麗でした。


こちらはお彼岸の時期に出荷を予定している秋切り(9月頃)のトルコキキョウです。
パレオホットピンク、ミンクブルーピコティ、パレオピンクなどが作付けされています。
どのようなお花が咲くのか今からとても楽しみです^^♪

ここで突然ですが、農家さんはなぜ、咲いてほしい時期に開花を合わせることができると思いますか?
それは、一つの方法として春化処理(しゅんかしょり)というものを行っているからなのです。
まず、春化というのは植物が冬の低温状況に一定期間さらされることによって開花もしくは発芽能力が
誘導されることをいいます。春化処理というのはこの春化を人為的に行うことです。
ヤロビ農法やミチューリン農法とも呼ばれていますが、原田さんはそんな難しいことはわからないけど
長年の経験や勘で、適温や期間を見極めているんだよと話してくれました。まさに職人です・・・!

現在、赤井川村で花卉の栽培を行っている農家さんは減少傾向にあり、数戸しかありません。
赤井川村でこの美しいトルコキキョウの栽培をこれからも続けていきたいです。
今回の赤井川農家道を読んで花卉栽培に興味を持った方は赤井川村農業委員会へご相談お待ちしてます!

また、9月の秋切りの取材も行きたいと思います。
その前に、日本人の主食である赤井川村自慢のお米の取材を予定しています!
次回もお楽しみに~

第7回はこちら⇒赤井川農家道 第7回
前回の記事はこちら⇒赤井川農家道 第5回

(赤井川村農業委員会事務局)

  

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