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2025.10.15

明治大学の皆さんがフィールドワークに訪れました

2025.8.30~9.1 

 日本で最も美しい村連合の資格審査委員や東都生協の理事など、赤井川村と縁ある明治大学政治経済学部の藤本教授のゼミ生の皆さんが、赤井川村を訪れました。

 食料経済などを学んでいる学生さん達は、村内視察やどさんこ農産センターの皆さんをはじめ地域農業者のもとで収穫体験を行い、へき地保育所の視察、地域食堂のボランティアスタッフとして3日間様々なフィールドで活動されました。

 また、最終日には、山村活性化支援センターのコ・ワーキングスペースで、赤井川村農業の変遷やむらづくりに関して馬場村長からの講話と意見交換が行われました。

 次年度以降も藤本ゼミの皆さんは赤井川村を訪れ、フィールドワークなどを通じて、赤井川村の調査・研究を行う予定となっています。 ご対応いただいた、農業者の皆さんありがとうございました。

 フィールドワークに参加した学生の感想を一部ご紹介します。

萩野佑奈さん

 かあちゃん食堂では、大人も子供も自由にその場を楽しむ温かい空間が印象的でした。お手伝いをしてくれる子の中には、「家族が来るまでお手伝いをやる!」と最後まで頑張る子や、「お母さんにあげるんだ!」と一番大きいデザートを残している子など、温かい気持ちにさせられる場面が多くありました。これは、大人も子供も互いを大切に助け合い、温かく強い繋がりがある赤井川村で育ったからこそ生まれる心だと感じました。

 現代は、個々の繋がりが薄れ、冷たさを感じることもありますが、こうした暖かい場所が存在することに安心感を覚えました。ここから学ぶべきことはとても大きいと感じます。「固くならず自由に」という空間が伝わる心温まる素敵な時間でした。参加できて、温かい気持ちになり、とても幸せでした。

 このような素晴らしい場所を体験させていただき、ありがとうございました。

磯山栞那さん

 私達は途中からのお手伝いでしたが、主催の方々は12時過ぎからご準備をされていたと聞いてありがたさを感じるとともに原動力はどこにあるんだろうと感じていました。

私も実際にお手伝いに参加してみて、子供たちと配膳を一緒にしながら村民の皆さんの食べている姿をみて心が満たされるのを感じました。カレーの具材に使用した野菜の生産者の方がいたり、お手伝いをしていた子どもたちの親御さんが来たりと本当に人と人とが繋がっている村なんだなと実感しましたし、少しの時間ですがその中に入れたことをすごく嬉しく思います。

 今回は貴重な体験、本当にありがとうございました。

平林伶奈さん

 赤井川村には昨年に続いて訪れましたが、やっぱり人の温かさと、この時期ならではの金色の稲がとても印象的でした。

 私が1番印象に残っているのは、岩本夫婦との余市のマルシェです。マルシェには、今まで触れたことがないような野菜とそれを育てる農家・それを調理する料理人・それを食べるお客さんが集まっていました。食を中心とした繋がりの力に圧倒されました。私は、生産者でもお客さんでもない不思議な立場でありながら、確実にその輪の中に入り込んでいました。東京で食を学んでいる自分が遠く離れた北海道という土地で交わっているという感覚は、食の紡ぐ縁の力を深く感じることが出来ました。

 自然と笑顔が溢れるこの空間に居ることが出来て、とても幸せでした。勿論ご飯も全て美味しく、また岩本夫婦と共にあのマルシェに参加したいと思いましたし、繋がりを切りたくないと心から思いました。また機会があれば、来年訪れたいです!

池内愛華さん

 赤井川村でのゼミ合宿で特に印象に残っているのは、保育所で子どもたちと触れ合った時間です。東京の保育園に比べ園児の数は少ないものの、役場の方が「保護者の方がこの保育所に子どもを預けてくださったからには責任を持って預かり、たくさんの経験をさせてあげたい」とおっしゃっていたことが印象的でした。また、子どもたちは私たちに積極的に話しかけてくれて、地元の方への元気な挨拶からも明るさと素直さが感じられました。その姿は、赤井川村の豊かな自然や住民の皆さんの温かさに育まれているからだと実感しました。

 さらに2日目の夜に参加したバーベキューからも、地域の方同士のつながりや、地域全体で子どもたちを見守る温かい関係性に触れ、東京ではなかなか得られない魅力を感じました。

 今回のゼミ合宿を通して、赤井川村の魅力を深く知ることができました。

中村日南さん

 昨年に続き訪問できたことで、私たちのことを覚えていてくださった農家さんが多く、素直にとても嬉しかったです。その基盤があったことで昨年よりも親密さが増して、農業体験や懇親会もさらに良い時間になったと思います。何でまた来ようと思ったの?と聞いていただくことが多く、改めて赤井川村の魅力について考えるきっかけになりました。(私自身は、人ももちろんだけれども、赤井川村の土地そのものや自然に惹かれているのだと気付かされました。)

 木津農園での農業体験では、収穫と箱詰めだけでなく、コンバインに乗せていただいたり、すいかをもらったり、とてもお世話になりました。箱詰めしたものを家に郵送していただいて、どのように消費者の手にわたっていくのかというところまでを見届けることができたのは良い経験になりました。やはり、自分で収穫したという手触りと生産者を知っていて、その人との会話などを頭の中で再生できるということが相まって、いつもよりも断然美味しく感じられました。また、木津農園は全国様々なところに野菜を出荷しているけれども、それがどのようにいくらで売られているかは分からないというところが印象に残っています。実際、日本橋三越では何倍もの値段で売られていたということで、私たちが普段購入しているものもそのような背景があって今ここにあるのだろうと想像しました。

 昨年も訪れたということもあって、農家さんや風景については知っていることも多くあると思っていましたが、今回も発見が沢山あってとても充実した三日間でした。

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