教育行政執行方針

Ⅰ はじめに
 
  平成31年第1回赤井川村議会定例会の開会に当たり、赤井川村教育委員会会議において合意決
 定した教育行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。
  本年度は、開村120年という節目の年であり、改めて先人が積み重ねてきた歴史を振り返り、
 その偉業に感謝しながら、次の世代へと繋ぎ飛躍させるスタートの年であると認識しています。
  一方で、情報化やグローバル化は、新たな分野の研究開発とあいまって、私たちの想像を遙かに
 超える速さで進んでおり、社会は益々予測困難な状況を迎えています。
  だからこそ、今私たちは、子どもたち一人ひとりが今後に直面するであろう予測できない変化や
 問題・課題に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合い、関わり合うなかで柔軟に対応し解
 決できる力=「生きる力」を身につけることができる教育環境を一層充実させることが責務だと考
 えております。
  加えて、「いつでも・どこでも・だれでも」が気軽に取り組める生涯学習環境を整え、世代を超
 えた交流を推進する環境づくりが重要であると考えております。
  つきましては、本年度も引き続き村理事者並びに議会議員のみなさまの深いご理解と村民各位の
 温かいご支援の下、教育の諸活動が円滑に推進できるよう取り組みます。
 
Ⅱ 教育行政に臨む基本姿勢
 
  今、学校には、子どもたちに対して、情報化やグローバル化など急激な社会的変化の中でも、未
 来の創り手となるために必要な資質・能力を確実に身につける教育の実現が求められており、学校
 教育が果たす役割は益々大きなものとなっていきます。
  このため、就学前幼児期から教育委員会や学校が、保護者や保育所と関わりを持ちながら、学校・
 家庭・地域が連携・協働できる機会を整え、就学後は、小学校と中学校が連携し、個々の学びと育
 ちを支える赤井川スタイルを確立させる取り組みを引き続き推進するとともに、教育環境の整備や
 充実を図ることなどを通して、村全体で子どもたちの「生きる力」を育む教育の実現が必要です。
  社会教育につきましては、「第11期赤井川村中期社会教育行政計画」に基づき、点検・評価を
 行いながら関係機関・団体・学校・地域の持つ機能を生かした事業実施に努めるとともに、社会教
 育施設の運営は、計画的な維持管理に努め、村民にとって日常的に使いやすい施設となるよう努力
 します。
 
Ⅲ 重点施策の展開
 
  次に、平成31年度の重点施策について申し上げます。
 
 1 家庭・地域と連携・協働する学校づくりの推進
 
   第一は、「家庭・地域と連携・協働する学校づくりの推進」であります。
   学校が「よりよい学校教育を通して、よりよい社会を創る」という理念と「むらの子どもたち
  の成長はみんなで支える」といった認識を家庭・地域に理解していただき、共有していくために
  は、各学校の教育課程を明確にしながら、積極的に地域と関わり協働し、きめ細かな情報発信を
  続けることが重要です。
   また、学校教育の成否は子どもたちの教育に直接関わる教職員の資質・能力によるところが大
  きく、時代の要請に応じて継続的に教職員のスキルアップを図る研修などの実施は、信頼を得る
  ためにも重要となります。
   このため、学校からはきめ細かな情報を発信すると同時に家庭や地域からの声を受け止め、ス
  ピード感を持って学校運営に生かすこと、教職員が地域との繋がりを持てるようにすること、教
  育課程を地域や保護者に公開・説明することなどを念頭に、
 
   ・学校だよりや村のホームページ、情報無線などからの情報発信とメール等を活用した学校連
    絡網の充
   ・学校行事への参加促進や地域行事への参加等、交流場面の設定推進
   ・学校評価委員会や学校評議委員会によるきめ細かな学校運営の評価と評価結果の公表
   ・教材研究や授業改善などの指導力向上研修の継続と服務規律の徹底
   ・地域人材や地域資源の積極的活用
   ・各小中学校におけるグランドデザイン(学校経営全体 構想)の公表と説明
 
  などを重点として取り組みます。
 
 2 学びをつなぐ小中連携を柱とする教育活動の推進
 
   第二は、「学びをつなぐ小中連携を基本とする教育活動の推進」であります。
   児童・生徒には、将来に渡り生きる力の支えとなる、知(確かな学力)、徳(豊かな心)、体
  (健やかな体)、の調和の取れた教育が一層重要となっていることから、赤井川村学校教育目標
  を基本に、引き続き義務教育9年間に系統性を持たせた、「第2期赤井川村小中連携教育方針」
  を踏まえた教育活動を実践し、将来の小中一貫教育を見据えた連携教育の充実・強化が必要です。
   このため、小学校と中学校が同じ目線で個々の子どもたちの成長を支えるという共通認識と、
  「自主性と主体性の涵養」という連携教育の目標を共有し、中学校卒業時における「あるべき姿」
  を、
 
     『人間愛にあふれ、郷土に誇りを抱き、
               自己の夢や希望に向かって歩む15歳』
 
  と定め、その姿を実現するために必要とされる「確かな学力」を育む教育の推進に向けて
 
  【小中連携の教育活動】としては
 
   ・新たに整理統合された小中連携組織の発足と各プロジェクト(部会)における活動推進
   ・外国語授業の乗り入れや研究
   ・系統性や連続性をとらえた教育課程(総合的な学習の時間)の研究や編成
   ・「主体的、対話的で深い学び」の授業及びICTを活用した授業の研究と実践(合同研修会、
    公開授業など)
 
  【各校の取組】としては
 
   ・新学習指導要領に基づく教育課程の編成準備と実践
    (特別の教科 道徳や小学校外国語学習の授業実践等)
   ・全国学力学習状況調査の結果やチャレンジテスト等を活用した学習指導の充実
   ・実態や学校評価結果等から導き出された課題に即した学校改善プランによる数値目標の設定
   ・ノート指導の徹底と基本的学習規律の定着
   ・放課後や長期休業中における補充学習の充実
   ・教育課程と学習指導の専門教員である後志教育局指導主事の活用
   ・特別支援教育への適切な対応と支援の充実
   ・保育所との連携の充実
   ・授業参観など学校間の日常的交流
 
  などを重点に取り組みます。
 
   次に、基本的な倫理観や規範意識、生命の大切さや思いやりの心、美しいものに感動する心な
  ど、自己肯定感を醸成させながら「豊かな心」を育てる教育の推進については、
 
   ・教職員自らの道徳観を養う研修への参加
   ・考え、議論する道徳授業の実践と家庭との連携
   ・児童生徒の望ましい人間関係を醸成する学級づくり
   ・スピード感を持ったいじめ防止対応の実施
   ・情報モラル、薬物問題などに関する指導の充実
   ・児童生徒が教職員と気軽に話せる校内環境づくり
   ・スクールカウンセラー派遣事業の活用
   ・学校図書の充実と読書活動への支援
   ・児童生徒が協同作業に取り組む植樹活動の実施
 
  などを重点に取り組みます。
 
   次に、「健やかな体」をつくるための教育の推進についてであります。
   体力は、意欲や気力にも大きく関わり、食べる事と同様に、子どもたちが生涯にわたり心身
  ともに健やかに生きて行くための基礎となるものです。
   このため、健やかな体づくりを推進するために
 
   ・体力の実態把握に基づいた体育活動の実施
   ・小中合同陸上大会の実施
   ・食育としてのマイランチデー(弁当の日)の実施
   ・食物アレルギーへの適切な対応
   ・歯磨き教室、フッ化物洗口の実施
   ・部活動やクラブ活動の推進
   ・少年団活動等との連携
 
  などを重点に取り組みます。
 
 3 教育環境の充実と保護者支援の充実
 
   第三に「教育環境の充実と保護者支援の充実」であります。
   教育環境については、これまでも村理事者及び村議会各位にご理解を頂き、教育活動に支障
  が無いようその都度対応を図ってきたところでありますが、中でも施設の老朽化や耐用年数の
  経過から安全性や利便性が損なわれ、修繕や更新を必要とする施設や設備が増加しております。
   特に学校施設については建設から25年以上が経過していることから、平成30年度に策定
  した学校施設長寿命化計画を基本とし、国の補助事業の活用を北海道教育委員会へ相談しなが
  ら、計画性を持って改善を図りたいと考えております。
   また、その他の社会教育施設についても、利便性を損なわないよう計画性を持って維持管理
  に努めます。
 
   次に保護者支援についてであります。
 
   これまでも限られた予算の範囲でありますが、教育に係る保護者負担の軽減に努めており、
  児童生徒が安心して充実した学校生活を送れるよう
 
   ・学習教材への支援
   ・学校給食費無料化への支援
   ・文化、体育活動や校外学習に係る交通手段への支援
   ・部活動における全道、全国規模大会出場への支援
   ・漢字検定や英語検定などの資格取得者への支援
 
  などを重点に、本年度も継続して取り組みます。
 
 4 心と身体の健康を目指す生涯学習の推進
 
   第四に「心と身体の健康を目指す生涯学習の推進」であります。
   生涯学習の中核となる社会教育につきましては、「第11期赤井川村中期社会教育行政計
  画」を基本に、より多くの村民が生きがいを持って活動できるように、
 
   ・幼児期から本と親しむ活動の支援や読書環境の充実
   ・家庭学習への意欲付けと定着への支援
   ・各種団体と連携したレクリエーションスポーツの推進
   ・ジュニアスポーツ活動の推進
   ・郷土芸能伝承活動の支援
   ・郷土資料の活用をはじめ郷土を知る活動の推進
   ・国際交流推進プランに基づく学校教育活動と連携した国際交流事業の推進
   ・文化祭の充実
   ・放課後子ども教室の充実
 
  などを重点に取り組みます。
 
 以上、平成31年度の重点施策について申し上げさせて頂きました。
 
Ⅳ むすび
 
  教育委員会としましては、教育を取り巻く諸課題に迅速に対応できるよう、所管事務事業
 の点検・評価を行いながら、各学校をはじめ教育関係機関や社会教育団体とも連携し、常に
 課題意識を持ちスピード感を持って各施策の円滑な実施に努め、本村の教育振興に最善の努
 力を行ってまいる所存でありますので、各位の深いご理解とご協力をお願い申し上げます。
 
 
平成31年3月
 
 赤井川村教育委員会
 
 
 
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